コインチェック盗難事件で話題のネム(NEM)とは?本質的な価値を理解しよう
コインチェックで580億円相当の仮想通貨が盗難。その名もネム(NEM)
連日ニュースを賑わしているコインチェック。
盗まれた通貨は、ネム(NEM)という通貨です。仮想通貨=ビットコインと思っていらっしゃる方も多い中、一躍世の中の脚光を浴びたXEMがどのような通貨なのか解説していこうと思います。
NEMの概要。そもそもNEMとは何か?XEMとNEMの違いは?
ネム(NEM)は、2015年4月に始動したブロックチェーンプロジェクトのことを指します。
ビットコイン(BTC)の技術を応用し、同通貨の問題点を解決することで新たな経済活動を起こすことを目的として作られたものであるため、New Economy Movementと呼んだことが名前の由来です。
なお「XEM」は、NEMの通貨単位(※)をいいます。
※通貨単位とは、例えば円(JPY)、米ドル(USD)、ビットコイン(BTC)のようなもののことです。
NEMをとりまく関係者と団体
NEM財団(https://nem.io/)
正式名称、「NEM.io Foundation Ltd」。コインチェックの盗難事件後声明を出したことで一躍日本でも有名になりました。
NEM財団は、NEMの普及、教育を促進するために2017年3月に設立された、シンガポールを拠点とした有限責任会社であり、NEMの技術を産学の各分野に普及させることを目的としています。
テックビューロ株式会社(http://techbureau.jp/)
国内大手取引所「zaif」を運営している主体です。私自身使い勝手がよいため、一番多くの資金をzaifにて運用しています。
こうした取り組みから、テックビューロが日本にお けるNEMの実用化に大きく貢献していると言われており、代表の朝山氏は2017年6月にNEM財団の評議会員に就任しています。
NEMの時価総額と発行通貨量、価格推移
2018年2月1日昼時点では、1XEM=約85円。コインチェックで盗まれた際の価格で、同社が保証する基準単価と同程度になってきましたね。チャートは以下の通りです。
5月のアルトコインバブルで大きく値上がりして脚光を浴びて以降、長らく20円前後で推移し、2017年12月には一時200円を超す場面もありました。
時価総額についても、一時2兆円を突破する場面が見られましたが、足元では8,000億円前後で推移しています。
NEMの特徴
- XEMは、POI(Proof of Importance)というアルゴリズムを採用している。
- BTCの管理台帳の記録はPOW(Proof of Work)。
- 一方POIは、BTCのに用いられているPOWの問題点を解決するために考案されたもの。
- POWは、「より早く正確に計算を行った者」に報酬を与えるが、取引量が増えると報酬を得るには莫大な電力が必要となる。その為、電力やコンピュータのパワーで勝る企業に富が集中する可能性有。
- POIは、電力の大量消費もマイニング用のPCも必要なく、報酬がXEMを意欲的に活用・利用付与される。
- 報酬を受け取る行為は、XEMの場合「採掘(マイニング)」ではなく「収穫(ハーベスティング)」と言われる
- よりXEM参加者が直接的に通貨の発展に寄与することができる仕組みと言える
NEM財団のブログに「BTCやETHとの違い」が詳しく記載されていますので、詳しくはそちらをご覧ください。
XEMの応用可能性
日本においてXEMのプロジェクト推進を行っているテックビューロ(取引所「zaif」運営機関)により、ブロックチェーン技術を通貨以外にも応用している主な検討状況は以下リンク参照
XEMを購入するには?
ズバリ、zaifがオススメです。
zaifではXEMの取引所があり、板取引ができるところが魅力です。他の取引所は、XEMの販売所であることが多く、スプレッドがかなり上乗せされているのであまりお勧めできません。
XEMの今後(カタパルトとは?)
- 将来的には、法定通貨の発行、金融決算、支払い、貿易金融、株式市場、外国為替、のプラットフォームとして技術が応用されていくことが想定される
- また、ドキュメント検証機能を用いた様々なアプリケーションが登場する可能性あり
XEMに期待する最大のポイントは、「カタパルト」。ひと言で言うと、「NEMの機能を向上させる大型アップデート」です。ここでは詳細が書ききれないため、改めて記事にしたいと思います。
XEM情報収集に役立つサイト、Twitter
(Comming Soom)
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