外国為替相場を定期的にチェックしよう。株、債券、仮想通貨マーケットに影響あり
外国為替相場とは何か?
「今日の外国為替相場は1ドル110円23銭と前日比45銭の円安ドル高となりました」
誰もが一度は耳にした事のある言葉ではないでしょうか。実は、資金運用を行ううえで避けては通れないのが外国為替相場の勉強です。そもそも外国為替とは何なのか、何故分析する必要があるのか、を解説していきます。
https://www.boj.or.jp/announcements/education/oshiete/intl/g16.htm/
「外国為替」の基礎知識については、こちらで解説していますので参考にして下さい。
外国為替相場を勉強するとよいことまとめ
- 株、債券マーケットとの相関があるため、株式投資、債券投資をしていても重要な情報
- つまり、為替相場の動きを予測することで、株価、債券価格の大まかな予測がつくことも多い
- 世界各国の経済状況、雇用環境、政策の勉強になり、投資の国際分散化の足がかりにもなる
為替相場はどこでみられるの?
チャートが見やすく、アプリの使い勝手がよいことから筆者もよく利用しています。FXについては、自分の資産以上の投資ができてしまうので取引をする際は「FXとは何か」ということをしっかりと勉強してからにして下さいね。初心者が手を出すと大火傷する世界です。
※口座開設をする方は、こちらからどうぞ。FX「取引」については、繰り返しますが初心者の方は他の投資でしっかり勉強しつつ、FXについても理解度を高めてからにしましょう。まだ仮想通貨の現物取引の方が安全です(拠出したものがゼロになるだけなので)。
そもそも円高、円安ってどういうこと?円高(円安)になると何が起こるの?
一般的に以下のような相関関係にあると言われています。一般的な動きと異なるマーケットになった場合は必ず理由があるので、翌日の報道を要チェックです。
- 円安ドル高:日本の株価上昇、日本の債券価格は下落(債券利回りは上昇)
- 円高ドル安:日本の株価下落、日本の債券価格は上昇(債券利回りは下落)
基本的には、日本の会社は輸出によって外貨を稼いでくる動きが多いのです。自動車会社とその関連企業を想像して頂くと分かりやすいと思います。
そのため円高(1ドル100円→50円)になると100ドルで売られていたものの収入が、1万円から5千円に減ってしまいます。つまり、円高になると日本の企業の多くが困るのです。
従って、円高になると、日本企業の業績を心配した投資家が株を売るので、株価が下がります。
その株を売ったお金はどこへ行くかというと、相対的に値動きが安定している債券に向かいます。
従って、円高に動いたときは、「日本株が売られ債券が買われる」動きになることが多いのです。
円高(円の価値が上がる)なのに、損ばかりなの?
輸出産業が円高に弱い、ということは、輸入産業(外国製品を 買う力)は好調になります。海外ブランド品の「円高セール」はこういったカラクリからきているものです。
個人が海外旅行へ行くときも、円高の方が現地通貨に両替するときに得した気分になるのはそのためです。「100ドルで買う服」が、1ドル100円の時は1万円かかっていたのに、円高で1ドル50円になれば5千円で済みますからね。
やはり自国通貨の価値が高くなることは本来良い事なのですが、日本は輸入産業よりも輸出産業が盛んなため、円の価値はより低い方が経済は良くなる、というなんだか一見納得し難い結果になるのです。
(初心者用)為替勉強用おすすめ書籍
為替勉強用おすすめWEB(為替報道関連)
為替相場だけでなく、株・債券マーケット全般に関して重要なニュースが目白押しです。最低でもブルームバーグ、ロイター、クイックの3社については、毎日確認するようにしましょう。
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マーケットは日々生き物のように動いていきます。特に為替相場は、政府や中央銀行要人の発言、金融政策の動向次第で大きく動きうるものですので、書籍で原理原則を勉強した後は、リアルタイムな情報を大切にしていきましょう。証券会社が纏めてくれる情報を読むのが早いですが、「出所にあたる」ことも忘れずにいて下さい。
- トランプ大統領:歴代大統領と異なり、自らの考え方、政策を直接有権者に投げかけています
- #連邦準備制度理事会(FRB):アメリカ中央銀行(Federal Reserve Board)
- #連邦公開市場委員会(FOMC)
- 欧州中央銀行:EU連合の中央銀行(Euro Central Bank)
- 日本銀行
- 財務省
- #政策決定会合
- その他上述情報会社、証券会社など
為替相場は365日、24時間動いているため、リアルタイムな情報収集が欠かせません。まずは各種報道を確認する癖をつけ、ゆくゆくは、情報の一次ソースにあたるようにしていきましょう。
長期的にみれば、仮想通貨マーケットとも相関関係が出てくるはず?
仮想通貨マーケットは現状個人の投機マネーが主流ですが、機関投資家(ヘッジファンドや証券会社等の金融系の会社)が参入することでマーケットの規模も拡大し、長い目線でみれば価格が予測しやすくなるかもしれません。
値動きが安定してきた頃には、外国為替相場とも連動し、円安「リスクオン(皆が積極的にリスクを取りにくる局面:今で言うと、債券を売って株を買う)」の時に株だけでなく仮想通貨にも資金が流れる、といった具合になっていくとよいですね。
ではでは今日はこの辺で。
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